[Media Evolution.] 第5回・メディアとしての『教育』 vol.1

左から、原田涼子・小川晃(ゲスト)・Kairi
左から、原田涼子・小川晃・Kairi
メディア人による、メディア人のためのグダグダ・ガチ・トーク番組「Media Evolution.」ポッドキャスト版の配信です。

第5回は「メディアとしての『教育』」というテーマでお送りしました。今回配信のvol.1では、学校教育の現状と課題について語り合います。
前回と打って変わってマジメな雰囲気!………になるハズもなく、いつも通りの、いかにも「メディエヴォ」なテンションをお楽しみくださいwww

総収録時間約3時間という長丁場だったため、このvol.1も45分を越える長尺となってしまいました。
かなり重いと思いますが、何卒ご容赦ください。

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出演・スタッフ

出演:Kairi、小川晃(ゲスト)、冨永裕司、原田涼子
インタビュー:大久保京子(千葉市立稲毛高等学校・英語教諭(当時))
スタッフ:峰岸辰徳(ミキサー)、神佑太(AD)

番組内容

  • 学校教育の現状

    • 「詰め込み」→「ゆとり」→「詰め込み」(冨永)
    • 今の教育制度は、内容は「詰め込み」に戻し、日程は「ゆとり」のまま。(小川)
    • 「“超”詰め込み」型教育。(峰岸)
    • 現場は「慌ただしい」。(大久保)
    • 180コマ分の授業時間が不足。(小川)
    • 「ゆとり」で減ったモノの量を比べると、 カリキュラム < 授業時間 (小川)
  • 学校側の取り組み

    • 従来の授業形態よりも、コミュニケイティブな授業を。
      → センター試験での成果、他教科への興味に繋がった。(大久保)
    • 大学の教職課程で教わることは、「学問としての教育」や方法論。(原田・小川)
    • 一対多数の「マス」な授業で成果は生まれるのか?(Kairi)
    • 教え方がうまい先生は生徒目線。苦手な人の目線でやるべき。(原田・小川)
    • 嫌な経験から学ぶことも重要じゃ?(チャット・冨永)
      → 嫌な経験から毛嫌いを起こさせないようにするのが、教師の力量。(原田)
    • 頭でっかちの方法論で、円周率を3にすればわかるって問題じゃない。(Kairi)
    • いきなり概念や公式を覚えさせようとしても、理解できない。(小川・峰岸・原田)
    • 理解させようとしているんじゃなくて、覚えさせようとしてないか?(峰岸)
    • 考え方を理解せずに、丸暗記に頼ると応用がきかない。(原田・冨永)

参照リンク

使用した楽曲

[Media Evolution.] 第4回・『好き』の伝え方 vol.4

メディア人による、メディア人のためのグダグダガチトーク番組「Media Evolution.」ポッドキャスト版の配信です。第4回は「『好き』の伝え方」というテーマでお送りしました。
今回配信のvol.3で、第4回は最後の配信になります。グダグダと、しかしガチに語るメディエヴォメンツが、全国の青少年に『好き』の伝える上での“大切なこと”を語ります……!
………ホントかな?www とりあえず、リスナーにはいないと思いますが、EXILEのファンの方、ごめんぷ★

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ちなみに、冨永さんへの告白メールは……一旦、私が受け取りましょうかねww

次回放送について

次回は今月30日(来週ですよ!)放送予定です。告知エントリーがありますので、そちらをご参照ください。
また、視聴者アンケートへのご協力をお願いいたします。

[Media Evolution.] 第4回・『好き』の伝え方 vol.3

メディア人による、メディア人のためのグダグダガチトーク番組「Media Evolution.」ポッドキャスト版の配信です。第4回は「『好き』の伝え方」というテーマでお送りしました。
今回配信のvol.3では、『好き』を伝えること、その本質について語り合いました。
……繰り広げられる、グダグダしてるのにガチなトーク、これこそまさにメディエヴォ!

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今回お送りした曲は、Gut & Steelで「恋に落ちて」でした。
この曲はCreative Commons 表示-非営利-改変禁止 2.1 日本 Licenseの保護下にあります。

参照リンク

次回放送について

告知エントリーがありますので、そちらをご参照ください。
また、視聴者アンケートへのご協力をお願いいたします。

【告知】[Media Evolution.] 第5回・メディアとしての『教育』

メディア人による、メディア人のための、グダグダ・ガチ・トーク番組「Media Evolution.」第5回の放送が決まりましたので、お報せします。

[Media Evolution.] 第5回・メディアとしての『教育』

日時:3月30日(月) 深夜23:00〜
放送:Live! | Chaotic Creation. ならびに Ustream.TV 専門チャンネル にて
出演:Kairi、山浦彬仁(調整中)、冨永裕司、小川晃、原田涼子、他 (太字はゲスト出演)

放送中はチャットを通して番組に参加することができます。

約1ヶ月半ぶりとなる今回のテーマは、「メディアとしての『教育』」です。

家族や学校、塾に予備校、それから社会に出て………私たちはその人生の様々な場面で、様々な人から、たくさんのことを教わります。それは言葉だったり、文字だったり、音や映像だったり、体を通してだったりするわけですが、そうやって何かのカタチに為された『教育』は、それ自体を「メディア」と言い換えることができます。
例えば、日本の一般的な学校でなされる『教育』はマスメディア型といえるでしょう。1人の教師がたくさんの学生に対して、一方的に講義を行っていきます。この際、学生側からの発言がほとんど(取り上げられ)ないところなんて、まさに日本のマスメディアにそっくりですよね。ただ、一回で同じ量の情報が多くの学生に送られる意義は大きいです。
一方、最近の塾では個別指導がかなり一般的になりつつあります。教師が教えるだけではなく、学生側からのフィードバックによって『教育』が成り立っています。これは双方向のコミュニケーションであり、クリエイターが影響しあう様に似ているように思えます。むりやり型に嵌め込むとしたら、アートメディア型、でしょうか。その分、コミュニケーション能力の良し悪しが、理解の深度に大きく関係してきます。

そうした『教育』というメディアに近年、様々なトラブルや欠点が見つけ出されています。そして、それに対する様々な取り組みもなされてきました。
今回のMedia Evolution.では、そういった『教育』の本質と最前線を、“現場”を知るゲストを交えて語っていきます。

視聴者アンケート

前回と同じく、事前の視聴者アンケートを実施いたします。あなたの『教育』にまつわる体験、想いをメールに寄せて頂ければ、と思います。
詳しくは以下のリンクへ飛んでください。

[Media Evolution.] 第5回アンケート

……それとこれも前回同様、ご回答に対する景品等はありませんので、あらかじめご了承くださいm(_ _)m

[Media Evolution.] 第4回・『好き』の伝え方 vol.2

メディア人による、メディア人のためのグダグダガチトーク番組「Media Evolution.」ポッドキャスト版の配信です。第4回は「『好き』の伝え方」というテーマでお送りしました。
今回配信のvol.2では、体験談としての『好き』の伝え方について語り合いました。……みんな、意外に青春してんじゃないか!

Creative Commons License

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今回お送りした曲はSTANで「愛に逆らうな」でした。
この曲はCreative Commons 表示-非営利-改変禁止 2.1 日本 Licenseの保護下にあります。

[レビュー] Coldplay – VIVA LA VIDAツアー

さて、12日のことですが、Coldplayのワールドツアー「VIVA LA VIDA TOUR」に行ってきました。

VIVA LA VIDA

昨年6月にリリースされ、先日のグラミー賞受賞などでも話題になった「VIVA LA VIDA」ですが、実はKairi的には前作「X&Y」の方が好きだったもので、わざわざチケットをとってくれた @hati に開演直前まで懇々とその話をしていました。まったく失礼極まりないwww

その前作「X&Y」と比べるとストリングスの目立つ今作は、「正直ライブじゃ微妙かも」とさえ思っていたのですが………まぁ、スイマセン私が悪うございました、としか言い様がない素晴らしいライブでした。
その要因は間違いなくドラムとベースでしょう。やはりリズム隊がしっかりしているバンドはライブでの迫力が違う。ロックンロールを好きなヤツはアレを体感させられるとノっていかざるを得ない。
では、数日経ってかなり記憶も曖昧になって参りましたが、ざっと振り返ってみましょうかね。

17:30開場だったんですが、「小腹減ったし、どうせアリーナの後ろの方だから入るの後でもよくね?」ということで開演時間ちょうどくらいに入場。
まぁ入るとスゴい熱気なわけで。その日、外はクソ寒かったんですが、まぁ上着とかいらなくなりますよね。もはやメガネとか軽く曇るレベルで暑かったですw

オープニング・アクトはJon Hopkins featuring Davide Rossi。DJと電子バイオリンのテクノ×イメージビデオ的なアクトでした。
どちらかと言うと趣味ではないのですが、面白い試みではあったと思います。ただあのサイケなビデオは合ってなかったかな、と。もっといかにもデジタルちっくなビデオの方が合っていた気がしました。

さて、諸々準備ありまして開演からおよそ1時間後、「Life in Technicolor」の印象的な前奏が入り始めましたよ、と。
ステージはスモークと半透明の幕で隠れ、バックからのライトでメンバーの影が幕に映し出されるという、これまた印象的な演出がなされました。……これがすんげぇカッコいいんだわ! この時点で、なんと迂闊にもXactiを家に忘れたということを思い出し、後悔しまくりww
そして「Violet Hill」。まぁクリスがはしゃぎ過ぎ、と言うね(…ゃ、こっちもはしゃぎまくりなのですが)。クリス、さらに観客を煽るようにステージ脇の花道を駆ける駆ける。駆け過ぎて、続く「Clocks」では完全に息が切れているというねwwwww

ツアーの疲れなのか、この日のクリスの喉の調子はあまりよろしくなかったようで、持ち味のファルセットがイマイチな感もありましたが、とにかく全力!って感じでライブ観てる立場からは最高でしたw

個人的に思い出深い「In My Place」と少しのトークを挟んで、1stから唯一の選曲「Yellow」。
まぁここの演出が秀逸でして、ステージ脇から黄色のバルーンが次々とアリーナに飛ばされるわけですね。どういうことかって言うと、こういうこと↓

まぁバカか、と。アホか、と。跳ねるバルーン、爆ぜるバルーン、みたいなね。アリーナ大盛り上がりですよコンチクショー。
そして「Yellow」の最後はクリスがめちゃめちゃ頑張ってギターでバルーンを割ってました。1回失敗したのはご愛嬌w

Photo by @hati

このライブはかなり演出に凝っていて、前述の幕だったり、このバルーンだったり、ステージ横の画面の映像だったり。あと横の写真のようにアリーナ天井にくっついてる球状の画面とかも秀逸でした。
この写真じゃわかりにくいけれど、ここにステージの映像だったり、イメージ映像が映るわけです。下から見るとものスゴく幻想的な上に、多分スタンド席からだとステージ脇画面と同じように映像を楽しめたんじゃないかと思います。……うん、これはホントうまいし、カッコよかった。

さて、ステージの話に戻りますが、今回のライブで一番盛り上がったのは、やはり「Viva La Vida」。あのストリングスが入った瞬間の会場の爆発的な盛り上がりね。ヤバい。とにかくヤバい、の一言に尽きる。
個人的にはその前の「God Put a Smile upon Your Face」「Talk」のテクノリミックスでテンション爆上がりだったわけなんですが、この曲の盛り上がり方には敵わないですよね。
もちろん会場は大合唱で、最後の「オオオオーオオーーオオオ」っていう雄叫びあるじゃないですか。アレで間違いなく、言語の壁をブチ破って何かがあれで生まれてたよね。なんだあの連帯感は。気持ちよ過ぎる…!
わからない方はとりあえずPVを見といてください。叫ばずにはいられないと思う。

そして「Lost!」演奏後、なぜかステージ脇の花道を歩き出すメンバー。どんどん後ろの方にやってきますよ。
………えぇ、そうです。こっち来るんです。どれくらい近いかっていうとですね。

Photo by @hati
Photo by @hati

うはwwwwばっかwwwww近過ぎだコンチクショーwwwwwww
後ろの方なのに、何この人だかり! どう撮っても写真ブレるっつーに!
で、しかもやる曲は「Green Eyes」ですよ。感動のあまり泣くかとオモタわ。

その後、「Viva La Vida」のリミックスがあり、一旦ステージアウト。
観客が(なぜか)ケータイの照明を点け始め、会場全体が何かの礼拝所みたいな感じになり、それに答える形で1回目のアンコール。その1曲目が「Politics」なんてどんだけアンタらこっちのツボ押さえてんだというw
「Lovers in Japan」「Death And All His Friends」ではビデオと紙吹雪で、また日本人ウケしそうな演出がなされました。 @hati が「桜吹雪をイメージしてるのかな?」って言ってたけど、多分その通りなのだと思う。

2回目のアンコールでは「The Scientist」などが演奏され、エンドロール的に「The Escapist」が流されてライブ終了。
Coldplayがステージから去り、「The Escapist」が流れている中、帰ろうとしている人がいたけど、映画と同じできちんとエンドロールまでいないと気持ち悪いと思うのだが。……こう、気分的に。

全体通して、演奏・演出ともに非常にクォリティーの高いステージでした。
ワールドツアーのDVDが出たら、ぜひ買ってみるといいと思います。聴覚的にも、視覚的にも、満足できること受け合い。

セットリストはこんな感じでした。(thanks for 青い空はポケットの中に Coldplay VIVA LA VIDA TOUR@さいたまスーパーアリーナ

[Set List]
01. Life In Technicolor
02. Violet Hill
03. Clocks
04. In My Place
05. Speed Of Sound
06. Yellow
07. Chinese Sleep Chant
08. 42
09. Fix You
10. Strawberry Swing
11. God Put A Smile Upon Your Face (Techno Remix)
12. Talk (Techno Remix)
13. The Hardest Part (Chris Solo)
14. Postcards From Far Away (Chris Solo)
15. Viva La Vida
16. Lost!
17. Green Eyes
18. I’m A Believer
19. Viva La Vida (Remix Interlude)
—–1st Encore —–
20. Politik
21. Lovers In Japan
22. Death And All His Friends
—–2nd Encore—–
23. The Scientist
24. Life In Technicolor II
25. The Escapist (Outro)

………………さて、来月は遂に人生初の生Oasisですよ、と。失神して倒れないか、今から心配だわw

[Media Evolution.] 第4回・『好き』の伝え方 vol.1

メディア人による、メディア人のためのグダグダガチトーク番組「Media Evolution.」ポッドキャスト版の配信です。第4回は「『好き』の伝え方」というテーマでお送りしました。
今回配信のvol.1ではバレンタイン・デーの思い出、雑感を語り合いました。……まぁいろいろと爆笑名言集となっておりますw お聞き逃しなく!

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今回お送りした曲はcat-o’-nine-tailsで「kaleidoscope」でした。
この曲はCreative Commons 表示-非営利-改変禁止 2.1 日本 Licenseの保護下にあります。

【告知】[Media Evolution.] 第4回・『好き』の伝え方(追記!)

お待たせいたしました! 遂に、あの番組が帰ってきます。
当サイトの本来のメイン・コンテンツ「Media Evolution.」、略してメディエヴォ第4回放送が決まりました

この番組では「メディア人による、メディア人のためのグダグダガチトーク番組」と銘打ち、毎回、あらゆる表現活動・発信活動を行なっている方をゲストに迎え、深夜にグダグダと語り合う様を、ウェブ生放送として皆さんにお届けしています。
前回が8月の「ピュアなことにする。」での放送でしたから、約半年ぶりとなってしまいました。ポッドキャストの更新も止まっていますしね、忘れてしまった方が多数なのでは、とビクビクしていたりw

で、久しぶりとなる今回のテーマは、かつてないほどキャッチーに「『好き』の伝え方」。
好きな相手にチョコを贈り、その想いを打ち明ける大イベント:バレンタイン・デーが近づいてきましたが、女性諸君、ならびに流行に敏感な男性諸君、チョコと愛を渡す準備は万全ですか?
想いを打ち明けた後の甘い展開を期待する反面、「恋するあの人に拒絶されたらどうしよう」とか「そもそもどうやって伝えたら…」などなど思い悩んでしまうのが人の性。
そんなアナタの悩みを解決!……するかは(この番組のことだし)わかりませんが、メディエヴォ出演者の面々がその体験を赤裸々に語り、「好き」という感情をどう伝えればいいのか、どう受け入れればいいのか、グダグダとガチに話していきます。

放送日・どこで見れるのかは、以下の通りです。

[Media Evolution.] 第4回・『好き』の伝え方

日時:2月9日(月) 深夜23:00〜
放送:Live! | Chaotic Creation. ならびに Ustream.tv 専門チャンネル にて
出演:Kairi、冨永裕司、朝比奈薫、他

アンケートへの回答チャットでの番組参加にご協力ください!

それでは皆さん、来るべき決戦の日2/14に備え、2月9日のメディエヴォをお見逃しなく。

【急募!】アンケートへのご協力(2009. 02. 08追記)

番組史上初となる、視聴者アンケートを実施しています。バレンタイン・デーにまつわる思い出や、理想の『好き』の伝え方など、皆さんの思うところをご自由にお書きください!
………ちなみに残念ながら、景品などはご用意できませんので、あらかじめご了承くださいm(_ _;)m

[Media Evolution.] 第4回アンケート

NHKオンデマンドは“放送”ではない。

昨日1日、日本放送協会(NHK)はNHKオンデマンド(NOD)というサービスを開始しました。
Twitterにも書きましたが、AV Watchでレビュー記事がありましたので、詳しくはそっち見てください。
要約すると、ポイントとしてはこんな感じ↓

  • 有料のVOD(ビデオ・オンデマンド)サービス。ID登録にはメールアドレス、クレジットカードまたはYahoo!ウォレットの登録が必要。
  • 次の2つのカテゴリがある。
    • 「見逃し番組」:NHKの地上波/BS合わせて1日10~15番組を、放送後から約1週間、購入後24時間まで視聴できる
    • 「特選ライブラリー」:1,200本以上のタイトルがあり、購入後72時間まで再生可能
  • 番組1本あたり105~315円。「見逃し番組」の「見放題パック」は月額1,470円
  • 視聴環境は、PCだとWindows XP/VistaのInternet Explorer(IE)のみ。配信形式がWindows Media Videoなので、Windows Media Player(WMP)が必須(ちなみに私のポンコツWindowsはWMPを消してしまったので見れないw)。また、J:COM、アクトビラ、ひかりTVに対応している。
  • ビットレートは756kbpsと1.5Mbpsの2種類から選べる。1.5Mbpsなら結構な画質で見れるとのこと。
  • PC向けとアクトビラなどのTV向けではIDを共有できない(=両方「見放題パック」にするには月額2,940円必要)。
  • TV放送で徴収している受信料とは、別決済。
    (追記)東京新聞 2008.12.2付朝刊「『放送—通信』融合に一歩 NHKオンデマンド スタート」という記事より引用。

    NHKによる番組のネット配信は、今年四月施行の改正放送法で可能になった。受信料を使ったネットサービスは、ニュースや番組PRに限られるため、NODは有料の独立採算で受信料とは別会計とされた。

    番組のネット配信は民放キー局が先行していたが、配信設備や権利処理の費用がネックになり、「ビジネスとしてはなかなか難しい」(民放キー局幹 部)のが現状。NHKは、主要な権利者団体と配信に関する基本合意にこぎ着け、配信設備は民間のシステムを利用することで、初期投資を最小限に抑えられた という。

    NHKは、三年目の二〇一〇年度に会員数約三十万人、売上高約四十億円で単年度黒字を見込んでいる。一三年度には累積損失の解消を目指し、赤字の場合は撤退を含め事業を見直すという歯止めをかけた。

………さぁ、どこから突っ込もうかw

視点1:ウェブサービスとしてどうか

まぁようやく日本でも始まった、という感覚が近いですかね。
ゃ、ホント言えば第二日本テレビとかの民放が先行しているんですが。

今までNHKで放送され、人気のあった番組を手軽に見れるようにするという発想はいいと思う。
NHKには豊富な番組ライブラリーがある。
それに関しては間違いなく業界一だし、今見ても名作と言える番組も多い。
YouTubeなどで番組を配信しているテレビ局もあるが、
番組の量と質という点で、NHKは完全に他を圧倒している。
これを活かせれば確かに強みになるだろう。

ただ、それはあくまでコンテンツが優れているというだけだ。
優れたコンテンツを持って(作って)いれば、ユーザーは自然とそれを見てくれる―――――。
そんな夢物語が通用する時代ではなくなったことは、
Media Evolution.」で何度も触れたとおりだ。

たしかにNODのインターフェイスはシンプルで分かりやすいし、
誰でも使いやすいよう、設計されていると思う。
先ほど初めて使ってみたけれど、少なくとも私は何のストレスもなく利用できた。
……が、実際視聴しようとすると、当然のことながら環境制限で試聴さえできない。
当たり前だ。私のメインPCは(今は修理中の)MacBookだし、
私のWindows PCはWMPを消してしまった上に、Google Chromeをメインに使っているのだから。

今更言うまでもないことだが、
YouTubeニコニコ動画がこれほど流行った要因の1つとして、
「環境に(ほとんど)左右されずに視聴できる」という点が挙げられる。
これらの動画サービスは、その表示・再生にFlash Playerを採用しており、
現行の最新ウェブブラウザの機能を考えれば、再生できないということは、まずありえない

確かに、大多数のユーザーはWindowsのIEを利用しているのだから、再生に支障はないだろう。
しかし、その“大多数のユーザー”というのは、いわゆるライトユーザーだ。
1日に数時間しかネットを利用しないライトユーザーが、
無料のYouTubeニコニコ動画ならまだしも、
有料で、(上記2つに比べれば)コンテンツも少ないサービスを日常的に利用するだろうか?
逆に私のようなヘビーユーザーはどうだろう?
私のようにFirefoxやSafari、Google Chromeを使っている人たちも多いだろう。
正確な統計はいま手元にないが、1年ほど前の開発者向けの調査の結果、
IEとFirefoxのシェアが互角だった、という記事を見かけたことがある。
むしろWeb開発者の声としてよく聞くのが「IEは使えない」という意見であり、
彼らが時たまIEを起動するのは、
作ったページがIEで動作不良を起こしていないか確認するためだけだ。
ウェブ開発をかじっている私自身も、同じように思う。
そんな私達が、普段使わないIEをわざわざ起動させてまで、見ようと思うだろうか?

つまり、ウェブサービスとして体は整っているが、
実際ユーザーが寄り付くかは甚だ疑問なのだ。

視点2:これは“放送”なのか

視点1で言われていることは、既にIT関係サイトでは語り尽くされており、
特に目新しい話というわけではない。
なので今度は、放送に携わったことのある者としての疑問と意見を書きたい。

まず端的に言って、これは放送といえるのだろうか?

おそらく、皆さんこう答えられるのだろう。

「放送ってテレビやラジオのことだろ?
インターネットなんだし、放送じゃないのは当たり前だろJK」

いや、それは当たり前ではないのだ。
ラジオもテレビも、電波を受信して、映像を映し出したり、音を出したりする受信機……
……つまりまぁ、極端に言ってしまえば、ただの箱だ。
パソコンも(中で色々計算しているとはいえ)要はただの箱。…そう、同じく箱なのだ。
これらの箱に共通している点は、線に繋いだり、電波を拾えば、
情報の(送)受信が可能、ということだ。

そして「放送」というのは、三省堂提供のInfoseekマルチ辞書によると、

多数の人に同時に聴取されることを目的として、電波によって音声または音声と映像を受信装置に送ること。一定区域内の人々に対して有線で行われるものについてもいう

という意味なのだそうだ(強調は著者によるもの)。
つまり“放送”というのは、受信機能つきの箱に情報を送信すること、といえる。
……これが現在インターネットで行われていることと何が違うのだろう? いや、同じだ。(反語)

そう考えていくと、NODが日本“放送”協会の運営するウェブサービスということに、
若干の違和感を覚えないだろうか? ―――少なくとも私は覚える。

「私達のデータベースにある番組から、人気の高かったものをチョイスしました。ウェブ上で再生できるようにしましたので、皆さんぜひご覧ください。」

例えばNHKがこう言うなら納得だ。
変わり者の私も「つまりは再放送と同じね。ぉk、把握」となるだろう。
しかし彼らが言ったのはなんだ?

「データベースにあった人気番組を販売します。72時間再生可能ですのでどうぞお楽しみください。」

いや待て落ち着け。―――それなんてツ○ヤ?
ちょっと小銭払って、3日間だけ借りられるってことですか。で、延長はなし、と。
どんだけサービスの悪いレンタルビデオショップなんだという。

そう、彼らが始めたのは放送事業ではありません。
ウェブ上のレンタルビデオショップです。
でも名前は日本放送協会です。
………業種ずれてるコト始めたけど、本業が不調なのに事業展開ですか?

本当のことを言えば、民放がどんどんネットに参入していく中、
(いろいろ規制があって)参入できていなかったNHKには、
一発逆転、かつ、今後ネット上での“放送”の規範となるようなサービスを期待していた。
私もよく聴くTBSラジオのポッドキャストだったり、あるいは第2日本テレビだったり、
日本のウェブ放送は正直いまいちノリきれていなかった。
というかテレビジョンとラジオという昔ながらの「箱」に固執して、
新しく出てきた「箱」への対応がおざなりになっていた。

「放送用の電波だろうが、インターネット上だろうが、
同じように広く、素早く、質の高い情報を“放送”してやんぜ」

それぐらいの気概を行動で示して欲しかった。
だって昔から一番見ていた、みんなの“公共放送”だぜ?
だからNHKがYouTubeでキャンペーンを始めた際は、
「遂に大御所キタ━━(゚∀゚)━━!!」 と独り祭状態だった。相当に期待していたと思う。
それが………ツタ○もどきですか……。

断言しよう。NHKオンデマンドは“放送”ではない。

もう一歩踏み込んで言えば、
放送業者――それも仮にも日本の放送の鑑であるべき存在――が、
自らの全うすべき職務を脇において、他ジャンルの業務を行うなど言語道断だ。
ベースとなるものが間違っている。
“放送”業とは、番組を作ることが業務なのではない。
作った番組を誰かに届けることが業務なのだ。
なんのために番組を作るのか? できたモノを何のために保存するのか?

―――全て、いつか“放送”して人々に知らしめるためである。

そんな、最も基本的で、最も重要なことを失念したサービスには何の価値もない。
“放送”のことをきちんと考えているのなら、即刻停止すべきだ。
その上で、インターネット放送の規範となるモノを作り出して欲しい。
“放送”の役割を全うしているのなら、有料だろうが文句は言うまい。
……だってほら、公共放送だし。

*注釈

  • 「インターネットなんてやめてテレビに注力しろよ」的な意見をお持ちの方もいらっしゃるかと思いますが、現状のままインターネットが普及していくと、テレビ業界は“放送”の役割もマスメディアの役割も果たせなくなります。なぜなら、「情報源はGoogleニュースだろJK。テレビとか見ねーwww」とかいう(私みたいな)ネット依存症患者がどんどん増えてきているからです。
  • 「お前、なんか概念からしてひん曲がってるけど?独自解釈の妄想乙ww」とか思う方、その通りで俺涙目になっちゃうから自重してくれると助かる。
  • ですが、コメントとかメールとかは待ってます。

[Media Evolution.] 特別企画「ピュアなことにする」 vol.2

トークテーマ「発信のためのテクノロジー <インターネット>
ゲスト:川崎有亮さん(㈱リクルート メディアテクノロジーラボ チーフアーキテクト)

Audio MP3

かなり遅くなりましたが、メディエヴォ更新です。
なぜ遅くなったか? それはミキシングのみーくんが色々やらかしたからだぉ★

ちなみに、途中で乱入してきてアツく語るお二方は、
「ピュアなことにする」に参加していたhirA@farcalmさんと
川崎有亮さんの奥様(=俺の義姉)です。
こういうのはトークイベントの醍醐味ですね。

参照リンク