[レビュー] 「空の境界」第五章 矛盾螺旋

4日、「空の境界 〜第五章 矛盾螺旋〜」を見てきました。
どうやら第四章までで相当好評らしく、俺が第三章を見た時より公開劇場が増えてます。
今回は18時台の上映を行なっているテアトルタイムズスクエアを選びました。
(ちょっとスピーカーが残念な感じなので、今から見る方は避けた方がいいかも)

「空の境界」とは。

空の境界」はシナリオライター:奈須きのこ原作のライトノベル。
元々は彼のホームページ「竹箒」で連載されていて、
好評を博したことから同人誌として、さらに現在では講談社から文庫出版されています。
物語を俺的にまとめると、こんな感じ。

ヒロインの両儀式(りょうぎ しき)は、地元の名家である両儀家の長女。彼女は生まれた時から織(シキ)という男性の別人格を持っており、ずっと2人で育ってきた。
周囲と相容れない性格であった式だったが、高校に入った時に黒桐幹也(こくとう みきや/準主人公)というクラスメイトと出会い、やがて彼との距離を縮めていく。しかし、2人は街で起こる連続殺人事件に巻き込まれ、混乱の中、式は交通事故に遭い、意識不明の重体で病院に担ぎ込まれる。

2年後、昏睡状態のままだった式は目を覚ます。彼女はモノの“死”が視えてしまう「直死の魔眼」を手に入れたが、もう1つの人格である織の存在は感じられず、彼女自身も自分が両儀式だという実感がまるで持てなかった。
そのころ、幹也は大学を中退し、魔術師:蒼崎橙子(あおざき とうこ)のデザイン事務所「伽藍の洞」で働いていた。幹也の話から式に興味を持った橙子は、入院中の彼女に接触し、魔術師としての仕事を手伝わせるという条件で、彼女にその眼の使い方を教えることにする。

だが、両儀式に目を付けていたのは、蒼崎橙子だけではなかった。両儀式が目覚めてから、街ではいくつもの怪事件が起こり始める。
事件に関わることとなる式は、その犯人たちとの戦いを通して、生の実感を得ようとする。彼女が求めるそれは、“殺し合い”という非日常に身を置くことで、本当に得られるのか。そして、日常に生きる幹也は、そんな彼女を日常へ取り戻すことができるのか。

こう書くと、よくあるオタクチックなライトノベル臭がプンプンしますが、
実態は幹也主人公の典型的ボーイミーツガール小説です。
俺の中では、あのカッコいい戦闘でさえ演出の1つ程度にしか思えません。
……ぇ? なんでか?
ばかやろう、幹也が男としてカッコよすぎるんだよっ!!!!

映画「空の境界」。

以前のブログでも書きましたが、「第三章 痛覚残留」を見に行き
その画のキレイさと、予想を超える演出のカッコよさにビビりました。
この「痛覚残留」は、元より非常にエンターテイメント性が高く、
ストーリー、キャラクター、戦闘描写…どれをとってもハイレベルです。
それを活かしきる声優陣の演技力、BGM・SEのセンス、
そしてなにより画の描写力というか表現力がハンパなかった。

対して今回の「第五章 矛盾螺旋」は、正直、大衆向けではありません
このお話は、物語の中で数々の事件が起こる理由、
そしてその黒幕の正体と目的が暴かれる部分で、長く、暗く、難解で、グロいですwww
(てか正直、原作読まないと何が起こってるかわかんないと思う)
なので、実は楽しみ半分、どう描くのか不安半分だったりしました。

観客さえ巻き込む「矛盾螺旋」な演出。

で、まぁ、正直な感想から言いましょう。

ぇ、これなんてアートムービー?

───どうせ難解なのはわかりきってる。
───どうせグロいのはわかりきってる。
──────ならもう、そういう風に演出してしまえばいいじゃないか。

そんな心の声が聞こえてきそうな、実に開き直りやがった演出でしたwww
時系列はバラバラ。
心理・場面描写は難解。

生理的嫌悪を引き起こすようなデザイン。
そのどれを取っても、もうなんつーか「凄まじい」の一言でした。

特に時系列の組み替えは(いい/悪い、両方の意味で)明らかにやり過ぎで、
記憶のピースがストーリーの進行にあわせてハマっていくような仕組み。
とてもじゃないが、エンターテイメント作品でやっていい代物ではない。
いったい何人の観客が、この映画の流れと本質を理解できたであろう?
明確に流れを追っているところなんて、クライマックスだけじゃないか。
でも、クソカッコいいので、俺は大好きですwwwww

もし、観客にそんな矛盾したループ思考を持たせる、という意味合いも含め、
こんな演出にしたんだとすれば、これはとんでもない確信犯的アートムービーだ。

出過ぎてしまった「空の境界」らしさ。

ただ若干残念に感じたところも。
原作のイメージにより近づいたのですが、近づきすぎて悪い部分も出てしまいました。

俺が見たことのある第一章〜第三章は大衆向け作品を目指していたのか、
原作のエンターテイメント性を強調するモノでした。
「空の境界」の重要なファクターである“狂気”も、
うまく見せてはいましたが、大衆にわかりやすいように描かれていました。
ですが、おそらく原作読者が大半だというデータを活かしたんでしょうね。
「矛盾螺旋」では限りなく奈須ワールドを再現しようと試みていました。

が、そこが大きな落とし穴。
奈須きのこの作品といえば、面白いストーリーと魅力的なキャラクター、
そして大きな欠点である、あの冗長さ。まぁとにかく、くどい

特に今回ひどかったのはBGM。
シリーズ通してセンスのいいBGMを使っていますが、残念ながら使い方がくどすぎる。
ムリヤリこちらの感情を弄くるような真似は、絶対にしてはならない。

さらにいえばキャラクターの動きや、心理描写的なセリフもちょっとナンセンス。
読者に“リアル”を疑似体感させることが最大の強みである「空の境界」が、
原作に忠実にしようとするあまり、“リアル”を疎かにするのは間違っていると思う。

第六章「忘却録音」は作中で最も繊細なお話。
あの雰囲気を表現するのは非常に難しいとは思うけど、
それを安易な方法で解決して欲しくはないものだ。

「空の境界」という映画に対する持論

えー、リアル含め何度も言っていることですが。
「空の境界」の1ファンであるKairiとしては、この作品はぜひ実写でやって欲しかった

原作から容易にイメージできる色彩、暗さ、モヤモヤとした感じ。
そういうのってさ、日本のホラー映画の得意分野ですよね。
それを応用して実写で撮りたいわー。
てか原作読んでると「撮って」っていわれてるみたいで…www

以前、俺は第三章のレビューエントリーでこう書きましたが、
今でも原作のあの雰囲気を撮りたい、と思っています。
まぁ予算や配役の問題はありますが、どう考えたって実写向きの作品です。

日常と非日常の間で揺れ続ける両儀式。
日常を守ろうとして、結果的に非日常に遭遇してしまう黒桐幹也。
非日常側の人間として、日常を大切に生きたいと感じた蒼崎橙子。
幸せな日常を得るために、非日常の力を得ようとする黒桐鮮花。

彼らが抱える悩みは、程度や方向性の違いこそあれ、
現実に生きる私たちが必ず持ってしまうものだ。
つまり、それだけ“リアル”だ、ということ。
その感覚は、絶対に生身の人間でなければ再現できない。俺はそう思う。

………参考に。
以前、友人と飲みながら冗談半分で決めた実写版妄想キャストを貼付けますwww
酔っぱらいながら、この人ガチで合うだろ、的なこと話してたので、
かなり個人的な性癖が反映されておりますが、
まぁ冗談半分で楽しく見てやってくださいwww (敬称略)

両儀式:多部未華子
黒桐幹也:妻夫木聡

蒼崎橙子:(未決定)
荒耶宗蓮:中田譲治
アルバ:城田優
黒霧皐月:オダギリジョー

浅上藤乃:蒼井優
黒桐鮮花:宮崎あおい
巫上霧絵:仲間由紀恵

秋巳大輔:寺脇康文
臙条巴:柳楽優弥
黄路美沙夜:(未決定)

白澄里緒:窪塚洋介

………………ゃ、まぁアレだ。酒って恐ろしいな。
どんだけ豪華なキャストだとゆーwwwwwwww

でも、式:田部未華子と藤乃:蒼井優はガチだと思う(`・ω・´)

[Media Evolution.] 特別企画「ピュアなことにする」 vol.1

トークテーマ「発信のためのテクノロジー <インターネット>
ゲスト:川崎有亮さん(㈱リクルート メディアテクノロジーラボ チーフアーキテクト)

Audio MP3

参照リンク

[Media Evolution.] 特別企画「ピュアなことにする」初日終了

さて、機材トラブルとか機材トラブルとか機材トラブルに見舞われたメディエヴォですが、
一応無事、初日の放送を終えました。
ゲストの川崎有亮さんにはかなり寛容な対応をしていただいて、
兄の心の広さを実感した放送でした。(うっくん、今日はありがとう!)

番組としてはすごくまとまってできたので、
家帰ったら速攻でMacBookに取り込み、
程よくカットしてポッドキャスト配信したいと思ってます。ご期待あれ!
………ゃ、今までの分はもう少し待ってくださいね★

ちなみに、本日の放送はZAIM別館402にて行なわれました。
リベラルアーツ・キャンプ「ピュアなことにする」では展示室として扱われてます。
こんな感じで展示が行われてました。



なお、明日も放送を行います。
明日は、IT・音楽ジャーナリストの津田大介さんをゲストに迎え、
「『ピュアなことにする』社会・文化」というトークテーマでお送りします。

アツいトークが繰り広げられること必須ですので、ぜひご覧ください!
詳しくはこちらをご覧ください。

【告知】[Media Evolution.] 特別企画「ピュアなことにする」

メディア人による、メディア人のためのグダグダガチトーク番組「Media Evolution.」の告知です。

今回はリベラルアーツ・キャンプ「ピュアなことにする」というイベントで、
企画の1つとして放送を行うこととなりました。
もちろん、このサイトStickam上でご覧頂ければ十分楽しめますが、
“生の雰囲気”的なモノを楽しむんでしたら、ぜひ直接見にいらしてください。

また、今回はゲストもスゴい人呼んじゃいました。
特に24日は、かなりアツいトークが繰り広げられること必定ですので、お楽しみに!

[Media Evolution.] 特別企画「ピュアなことにする」

日時:8/23・24 両日ともに15:40〜17:40
場所:ZAIM(横浜) 402(23日)、311(24日)
放送:Live! | Chaotic Creation.Stickam

23日テーマ「発信のためのテクノロジー <インターネット>」
ゲスト:川崎有亮さん(㈱リクルート メディアテクノロジーラボ チーフアーキテクト)

24日テーマ「『ピュアなことにする』社会・文化」
ゲスト:津田大介さん(IT・音楽ジャーナリスト)

なお、リベラルアーツ・キャンプ「ピュアなことにする」についての詳細は
こちらのホームページをご参照ください。

http://nudo.main.jp/pure/

mixi Radioがなかなか素晴らしい件。

私はもっぱらROM専門なmixiですが、
地味にmixiステーションをマイMacに入れており、再生履歴がアップされてました。
で、そんな私にとって、なかなか嬉しい新機能が昨日追加されました。
それがmixiミュージック+Radioです。

mixi Radio は、mixi の各ページ内にある play をクリックするだけで、沢山の音楽をラジオのように聴くことができるサービスです。

以下のような3種類の mixi Radio があり、無料コースでも約10万曲の音楽をお楽しみ頂けます。

・個人の嗜好が反映され、自分好みに進化していく「マイ・ラジオ」 ※フルレングス再生
・選択したアーティストを中心に、テイストの似た音楽が流れる「アーティスト・ラジオ」 ※フルレングス再生
・みんなが作ったソングリストを、シャッフル再生できる「シャッフル・ラジオ」 ※無料コースでは45秒未満に制限されます

※フルレングス再生とは、楽曲の最初から最後まですべてを再生することです。
※有料コースの「ミュージックプラス」では、音声広告なしで高音質の楽曲を40万曲以上再生できます。さらにシャッフル・ラジオもフルレングスで再生できるようになります。

[mixi] 新機能リリース・障害のご報告

相変わらずクローズドなSNSなので、直リンクを貼付けることはできませんが、
mixiのトップ画面右側中段に「マイ・ラジオ」と「アーティスト・ラジオ」があります。
私のような、音楽好きでmixiステーションを入れている人は、
「マイ・ラジオ」の方を使ってみるといいんじゃないでしょうか。
さっきから好きだけど金なくて触れてないアーティストの曲が流れっぱなしですwww

インターフェイスはFlashベースで、こんな感じ↓

さすがFlashベース、という感じで、起動までに若干時間がかかる上、
回線が混雑しだすとメディアサーバーに繋がらず、
リロードして、また読み込みを待たなければならないという体たらくですが、
…ま、その辺は今後に期待しましょう。

で、このサービス、注目すべき点は3つです。

iTMSやmora winでのダウンロード購入に対応

こんな風にランダムで曲が流れていけば、当然琴線に触れる曲も出てきます。
私は現在とてつもなくお金がないので我慢していますが、
ジャケットをクリックするとこんなウィンドウが出てきて、詳細情報が見れます。

画面一番下(部分)にiTMSやmora winで購入するためのボタンがついてますね。
試してはませんが、これでそれぞれの購入画面にリンクされてるんでしょう。

このブログでも、大抵の商品リンクはAmazonにリンクされてますが、
商品に興味を持つ→クリック1つで詳細→購入って流れってすごく重要だと思うんです。
元々mixiではiTMSとmora winと提携していて、その流れが実現できてましたが、
いかんせん試聴できないってのは痛かった。“詳細”がないのと同じですから。
で、今回のサービスによって興味→詳細の流れが確保できたし、
ホントにmixi Radioをきっかけに、ネットで音楽を買う人って増えるんじゃないだろうか。

インターネットってプラットフォームは本来、
音楽のような物体に束縛されない、カタチなきメディアとの相性がいいと思うんです。
CDや譜面というのはあくまで音楽それ自体を物体に変換したものであって、
私たちが払うお金の中にはそれを造るためのお金も含まれてます。
アーティストが作ってるのはCDでも譜面でもなくて、“音楽”というコンテンツなんだから、
純粋にそれ自体に対価を支払いたいところ。
ネットで売り買いすれば製造費もクソもないんだから、
現状これほど純粋にアーティスト側へ対価を支払うモノはありません

そのためのわかりやすい方法を提示している点で、mixi Radioは評価できると思います。

こちらの好みに応えてくれるラジオプログラム

今まで私にとって、自分の知らないアーティストに出会うきっかけっていうのは、
趣味の合う友人かに薦められるか、ラジオか、試聴コーナーだけでした。
でもこれって“アタリ”に出会う確率ってなかなか低いですよね。
対人コミュニケーションが下手で、趣味の傾向も偏ってる私みたいな人だと、
「いい趣味してる」と感じる思える友人や番組や店を探すとこから始めないといけない。
それって割と時間と根気のいる作業なんですよねぇ・・・;;;

で、それを楽にしてくれるのがいわゆるサジェストシステム。
例えばAmazonなら、そのユーザーが購入したり、興味を持った商品のリストが作られ、
同じような傾向を持つ他のユーザーのリストと比べて、
「こんな商品もありますよ」とオススメ
してくれるわけです。

このmixi Radioも同じような仕組みで選曲されているようですね。
これで、上述のようにiTMSで気になったアルバムを気軽に購入できます。…お金さえあれば

そしてこれがSNSで実現されるべき機能なのだとも思います。
Socialという言葉がつくぐらいなんだから、
自分の情報を意識せずにネット上の「社会」と同期させ、それを利用したいってもんです。
以前エントリー内で詳しく書きましたが、MobileMeのように、
ユーザーにオンラインとオフライン、デバイスの違いなどを意識させず、
同じ情報に触れさせることがこれからのネットの潮流なワケです。
SNS上の自分というのは「もう1人の自分」なのだから、
その潮流に乗れるよう、mixiには今回のように頑張って欲しいところです。

ニコ動の時報的な広告

mixi Radioを起動したり、何曲か聞いていくとCMが入ります。
LISMOだったり車だったりコカコーラだったり。
いわゆるニコニコ動画の「時報」的なノリです。常時画面端に表示されますし。

まぁ人によっては「ウザい」と感じるかもしれませんが、
誰の金でタダで聞かせてもらってんだって話だと何も言えないわけでwww
私はニコ動の時報も大抵は楽しんでみてますからねー。

ただ、これがホントにビジネスモデルとして成り立ってるかっていうと、
正直かなり怪しいんじゃないかと思います。
先日のニコニコ大会議OPムービーでも「採算は取れていない」と言ってましたが、
広告ビジネスだけではなかなか厳しいモノがあると思うんです。
まぁじゃぁ他にどうやって稼ぐんだと聞かれると返答に困ってしまうんですが、
mixiにはぜひとも、収益を上げられるだけのモノに育て上げて欲しいです。

浅井健一個展「Jet Milk Hill to Sherbet Street」に行ってきました。

浅井健一の個展「Jet Milk Hill to Sherbet Street」を見に、六本木へ行ってきました。

なんとXactiを忘れるという失態をおかしまして、
会場のZEL CAFE / GALLERYの外観とかを写していないのですが、
カフェの半分がギャラリー、みたいな構造でした。
だからギャラリー目的で来たんですが、前まで来たら店員のイケメンな兄ちゃんに
「いらっしゃいませ☆」なんて爽やかに声をかけられてしまいました。アッー!

で、肝心の個展ですが、ベンジーの頭の中大公開!という印象ですね。

まず入るとベンジーの愛車「サリンジャー号」が迎えてくれます。
とりあえず、錆び具合といいボロ具合といい、カッコいいです。
ちゃんと「SALLINGER」ってペイントされてるんですが、
その塗装も結構剥げてて、たくさん乗ったんだなって感じです。
これって『Johnny Hell』のジャケットのあのバイクだよね?

絵の方は街の望遠風景や、歌詞の中に登場する人物達の日常を描いたものが主。
あぁ…彼の頭の中ではみんな生きてるのか、存在してるのかってことを実感できます。
その世界から歌詞を書くんだから、そりゃあんな特殊な歌詞ができるってもんで。

あと見てて思ったのは、ベンジーの源流がきっと50sにあるんだろうな、ということ。
作画とか登場人物の服装とかだけじゃなくて、
あのフリーで、セクシーで、退廃的な感じは、60sというより50sな感じ。
題名を忘れてしまったのだけど、
向かい合った男女が違う建物の屋上に立って会話してる絵はまさに象徴的だった。

女「今日はナスとトマトのスパゲッティーよ」
男「死んでいいかな?」

みたいな会話だったと思う。
同行していた@hatiが、「セリフ逆にしてもおもしろいよね」と言ったのが印象的。

そんな感じの「Jet Milk Hill to Sherbet Street」ですが、
予定を延期して22日(日)まで開催、とのこと(入場無料)。
出入り口にはベンジーへの寄せ書き用ノートもありますので、
浅井健一ファンの方、ちょっと六本木まで立ち寄ってみては?


で、売店でポスター(¥2,500)とTシャツ(¥3,500)買ってしまいました。
お金ないとかそんなことは一時的に思考から廃棄しましたww

[レビュー] 三谷幸喜最新作「ザ・マジックアワー」

昨日7日は誕生日でした。
@hatiとどっか出かけようぜという話になっていて、
三谷幸喜大先生の最新作がちょうどこの日に公開されるということで、
学校終わったあと、TOHOシネマズ錦糸町へ見に行くことにしました。

で、それがこの「ザ・マジックアワー」です。ストーリーはこんな感じ。

「命が惜しければ、五日以内に幻の殺し屋を見つけて来い!」

街を牛耳るボス・天塩(てしお)(西田敏行)の愛人・マリ(深津絵里)に手を出してしまった手下の備後(びんご)(妻夫木聡)。命の代償に伝説の殺し屋” デラ富樫(とがし)”を連れて来ると誓うが、期日が迫ってもデラは見つからない。窮地に陥った備後が取った苦肉の策は、映画監督のフリをして無名の俳優村 田大樹(たいき)(佐藤浩市)を雇い、殺し屋に仕立てあげることだった。
こうして、三流役者の村田は、まるで映画のセットのような不思議な港町、守加護へとやって来る。
映画の撮影だと思い込んでいる彼にとって、その街で起こることはすべて映画の中の出来事。ゴム製の拳銃片手に、本物のギャングたちと渡り合うことになる村田。誤解が誤解を呼び、やがて事態は誰もが予想しなかった方向へ……。
まったく先の読めない三谷渾身のオリジナル・ノンストップコメディが幕を開ける!

その街で、すべてを映画の撮影だと信じ、伝説の殺し屋を演じ続ける<売れない俳優・村田>。
その俳優を本物の殺し屋だと勘違いし、雇ってしまう<暗黒街のボス・天塩>。
そして、自分の命を賭けて、2人の男をだまし通そうとする<しがないギャング・備後>。
果たして、<彼ら>と<彼らに巻き込まれていく人々>の運命は一体どうなるのか!?

まぁさすが三谷大先生。ホントに先が読めない
ストーリーあるモノを撮ったことはありませんが、俺は映像制作をかじってます。
どんな時でも、伏線らしきモノを見つけ出し、分析し、
その次の展開を予想しながら作品を見ています。
特に三谷幸喜の作品は最後の最後でどんでん返しが待ってるので、
単純に映画を楽しむだけじゃなく、そういうトコも余すところなくチェックしてます。

しかしそれでも予想できない!

もうなんつーか全編通して「そこでそれを持ってくるか!」の連続。
最初から最後まで、絶対に観客にスキを見せない、完璧な脚本でした。

そしてそれを支える役者陣の配役/演技も素晴らしい!
主要人物の佐藤浩市・妻夫木聡・西田敏行はもちろん文句ナシ。
あの佐藤浩市のハッタリくさいカッコよさとか、
カッコいいようでどこか抜けてる感じがする妻夫木の魅力とか、
ああいう役やらせたら間違いなく日本一な西田敏行の演技力とか、
とにかく三谷作品の定番を今回もよく表現してくれました。

そして今回、絶対に注目して欲しいのは、綾瀬はるか寺島進

綾瀬はるかに関しては・・・まぁとにかく演技が下手なんだわww
しかしそれをなんと配役によって活かしきってしまうという妙手wwww
その演技の下手さが、若くて、青臭い感じの鹿間夏子役にピッタシ合うんですよ、これが。
といっても彼女の他の作品を見ていないので、
もしこれを「わざと」やっていたんだとしたら、ハンパない演技力ですが。

そして寺島進。この人、ホントに演技うまいなwww
最優秀助演男優賞とれるんじゃないかと思えるほど、一貫して素晴らしい演技でした。
見た目恐い。しかも迫力も恐い。そしていかにも「ワル」な感じ。
なのにどっか抜けてるからすんごい笑える。……これがギャップ萌え<違
あとスクリーンのメインに映ってない時の演技ね。
他のキャストが映る画面の後ろや端でなんかやってる仕草が、もう、もう、完璧っ!!
それだけで笑いが取れるってどういうことですか、っていう話でwww

他にも、セットとか小道具とか、いいところはたくさんあるのですが、
それはぜひ、映画館でご自分の目でお確かめくだされ。

ザ・マジックアワー」、オススメです。

【再掲】[Media Evolution.] 第3回予告

ウェブ生放送トーク番組 [Media Evolution.] 第3回「<表現>と<伝達>」

ゲスト:新井宏輔さん(フォトアーティスト)
放送日時:5月31日(日)23:00〜
放送場所:桜上水スタジオ(Kairi自宅)

上部メニューの「Live!」、またはStickam上でご覧ください

今回はゲストもパーソナリティーも全員ジャンルの違う「クリエイター」。
小難しい感じのテーマに聞こえますが、要は俺ら「クリエイター」がやっていることについての話題です。
だから自分の言葉で、アツく語り合う回になるかな、と。

遂に本日放送ですよ!!
朝の時点で台本出来上がってないって評判だけど!!!

番組の焦点

  • 私たちはいったいなにを<表現>し、伝えたいのか?
  • インターネットがもたらした「総表現社会」
  • クリエイターとマスメディアの関係
  • 権利問題

[Media Evolution.] 第3回予告

ウェブ生放送トーク番組 [Media Evolution.] 第3回「<表現>と<伝達>」

ゲスト:新井宏輔さん(フォトアーティスト)
放送日時:5月31日(日)23:00〜
放送場所:桜上水スタジオ(Kairi自宅)

上部メニューの「Live!」、またはStickam上でご覧ください

今回はゲストもパーソナリティーも全員ジャンルの違う「クリエイター」。
小難しい感じのテーマに聞こえますが、要は俺ら「クリエイター」がやっていることについての話題です。
だから自分の言葉で、アツく語り合う回になるかな、と。

番組の焦点

  • 私たちはいったいなにを<表現>し、伝えたいのか?
  • インターネットがもたらした「総表現社会」
  • クリエイターとマスメディアの関係
  • 権利問題

[Media Evolution.] 第0回「伝える、伝わる。」 vol.2

メディア人による、メディア人のためのグダグダガチトーク番組。
そのポッドキャスト版の配信です。

第0回では「伝える、伝わる。」をテーマに、2/7深夜放送いたしました。
この頃は俺が所属する明治大学放送研究会のサイト上で放送/配信していたため、
ポッドキャスト版のクレジットもそれに準じています。
また、初回放送でしたので、あえてゲストは呼んでいません。

それでは、お楽しみください。

Audio MP3