メディア人による、メディア人のためのグダグダ・ガチ・トーク番組「Media Evolution.」ポッドキャスト版の配信です。
第5回は「メディアとしての『教育』」というテーマでお送りしました。
今回配信のvol.3では、主にゆとり教育のあり方について語っています。
特にゲストの小川晃があげる実例の数々は、『教育』を考える上でかなりのヒントになりますよ。
総収録時間3時間は伊達じゃなかった! ……というワケで、一応キリのいいところで切ってみたんですが、やはり30分越えという。
実に重くて申し訳ないですが、何卒ご容赦ください。
出演・スタッフ
出演:Kairi、小川晃(ゲスト)、冨永裕司、原田涼子
スタッフ:峰岸辰徳(ミキサー/天の声)、神佑太(AD)
番組内容
「ゆとり教育」は成功? 失敗?
- 中高生・大学生の学力は低下していると思う。ニュースとかでも言ってる。(冨永)
- 世界水準が上がったため、相対的に日本の学力が低下したように見えるだけ。(小川)
- でも、考え方は子どもじゃないか?(峰岸)
→ 本当に何も考えていない人がいることにすごく驚いた。これが「ゆとりの産物」か!(原田) - 今の大学生が「詰め込み」から「ゆとり」への境目。違いが歴然。(冨永)
- モンスターチルドレン「教育委員会に訴えるぞ!」(峰岸)
- 「ゆとり教育」がモンスター・チルドレンを生んだのか?
→ 「ゆとり」の親世代(=「新人類」世代)がモンスター・ペアレンツ。その教育もあるだろう。(小川)
- 「ゆとり教育」がモンスター・チルドレンを生んだのか?
- 「(「ゆとり教育」が)失敗したから、また変えましょう」というのは大人のわがままだと思う。それに振り回される学生の身にもなって欲しい。そこまで思いやるゆとりがないなら、社会に「ゆとり」制度を導入すればいいと思う。(黒猫郵便局さんからのメール)
「考える」子供を育てる
- 「個性」を大事にする世の中で、「考えないこと」が個性として認められてしまっている。(冨永)
- 言語化することではなく、「考え方」を理解することが重要。(冨永)
→ 「だれうま」な言葉に便乗しているだけで、本質的に何も考えていない人が多過ぎる。(Kairi) - (会社の採用担当である父曰く)高学歴の方が“アピールすべき自分”を持っており、「考える」人が多い。(冨永)
- 親が高学歴(=高収入)である子供は学力が高い。親が「考える」力を養ってきた勉強を子供に継承できるから。
→ ただ、子供が自分から「やらなきゃ」と思えるようにしなければ。(小川)
- 親が高学歴(=高収入)である子供は学力が高い。親が「考える」力を養ってきた勉強を子供に継承できるから。
- 週休2日制に合った教育なら問題ないが、実際は先生も生徒も多忙。「忙しい」で会話が終わっているのは、教育としては失敗。(チャット)
→ 教師のやらなければ行けないことが増えた。親の躾さえも任されている。(小川・冨永) - (大久保先生曰く)英語科ではディスカッションの授業をやってる。他教科では教師がやったことがないため、できない。(Kairi)
- 新潟で行なわれた数学教育の実例。習熟度別+ディスカッション vs 陰山メソッド(≒詰め込み)
→ 両方とも学力が伸びた。他教科とも連携させることで、前例踏襲型を解消。(小川)
- 大学はいろんな教科が関わってくる。それぞれの基本を押さえていなくては。(冨永)
→ 新潟での実例。社会と英語と国語は繋がる!(小川)
- 新潟で行なわれた数学教育の実例。習熟度別+ディスカッション vs 陰山メソッド(≒詰め込み)
参照リンク
- モンスターチルドレン
- 「3年B組金八先生」公式サイト
3年B組金八先生 第1シリーズ(1) [DVD]
まぁ、別に金八先生は悪くないよねw - 「某ラジオ」こと、「文化系トークラジオ Life」
今の世の中が「物語化」を押し進めているというのは、この番組のパーソナリティー:charlieこと鈴木謙介の言。
とりあえず、Podcastに追加しておくことを推奨します。 - 志水宏吉「学力を育てる」
- 総合的な学習の時間
Wikipediaより引用。
「ねらい」
- 自ら課題を見付け、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、よりよく問題を解決する資質や能力を育てること。
- 学び方やものの考え方を身に付け、問題の解決や探究活動に主体的、創造的に取り組む態度を育て、自己の生き方を考えることができるようにすること。
- 各教科、道徳及び特別活動で身に付けた知識や技能等を相互に関連付け、学習や生活において生かし、それらが総合的に働くようにすること。
文中強調はKairi。
余談ですが、私の通っていた千葉大学教育学部附属中学校の校訓(?)は「自己理解・自己選択・自己決定」でした。まさにこの通り。 - 陰山メソッドドットコム
陰山英男に関するWikipediaの記事がよくまとまっています。
使用楽曲
Jesushairdo「サクラの忘れもの」
Jesushairdoは「東京を拠点に活動中の作曲家/シンガーソングライター」(公式サイトより、原文ママ)。
この「サクラの忘れもの」は、下角哲也監督の「function(*)」という映画のために書き下ろしたものなんだとか。
番組中でも述べた通り、実にステキなピアノバラードです。来年の桜はこの曲を聴きながら眺めてみては?
この曲を見つけたicasterでは、表示の通り「Creative Commons Liscence (表示-非営利-改変禁止)」となっていたので使用したのですが、公式サイトの方では「All Rights Reserved.」となっていますね。どちらなんでしょうか……?