どうもこんにちはkamikamiです。
iCity企画も微量ではありますが、告知と報告をあわせて、記事が蓄積し始めてきた印象でしょうか。
それでもまだ企画自体は始まったばかりなので、頑張っていかねば。
さて、当日すぎる告知を出した通りにiCityの初回ミーティングに参加してきました。
当初は、BLENZ COFFEE 青山花茂店で行われる予定だったんですが、土曜日の表参道は大変混み合っていて、とても10人以上の大所帯で会議ができるわけもなく、近くにある青山学院大学のラウンスペースを間借りしてミーティングを行いました。
(※動画は後ほど公開します! 申し訳ありません)
アニメに見る可能性
今回のMTGでは、事前に「iCityを進めていく上で、考えなければならない課題」を考えてから集まろうという事になっていたので、参加者が順に考えてきた事を発表するところから議論がスタートしました。ある程度ピックアップしてご紹介。
- 近未来を題材にしたアニメ『電脳コイル』から未来予測をしてみた。
大黒市というごくありふれていそうな仮想の街を舞台にし、電脳メガネというデバイスで現実世界と電脳世界の入り混じった拡張現実を行き来できるという話。電脳メガネで電話やインターネットもできる。
デバイスが変化にあわせて街の変化していくのか。それとも街は変化せずデバイスだけが変わっていくのか。電脳インフラについて考えてみても面白いのでは。
近未来物のアニメというのは、気づきそうで気づかなかった盲点だったなぁ。と思いました。
アニメは技術の進歩的な話が中心に来ることが多いので、都市的な発想とは少し主軸がずれてしまうかも知れませんが、ビジュアルイメージとして未来像を描き出すアニメ作品に、ヒントを得るのもいいかもしれません。
MTGの中では、『電脳コイル』の他にも『攻殻機動隊』『ベクシル』等が話題になりました。自分としては他にも、『イヴの時間』なんかも、技術というよりはライフスタイルや、人間として技術の進歩する未来とどう付き合っていくのかというテーマを軸として描いていて、意外とおもしろいのではなかろうかと思います。
Appleを相手に定めた以上必要なこと…
- Appleに提案する目標の元にやるのであれば、Appleの人に未来について何を思っているのか、話を聞いてみるのも一つの手ではないだろうか。プレゼンする相手が考えている事を探る必要性は必ず出てくる。もう少しAppleに具体的に寄り添った形の提案をしてもいいかもしれない。
- Appleは営利企業で、フリーミアムな考えの下「デバイスを購入してもらう事で、他のサービスの分も利益を得る」という戦略を見ることができる。要するにデバイスを買ってもらわないとAppleとしては意味がない。
ただこれは、iCityの提案する「超共有」の概念とは大きく違う方向を向いていると言っても過言ではないだろう。
Appleに提案するのであれば、iCityとAppleの接点を探る(作る?)試みをしないといけないと思う。- Appleの哲学を理解しなくてはいけないだろう。プロダクトする上で、哲学を理解する必要がある。
また、Appleを探る上で、今までの失敗を見ていく必要もあると思う。
『Pippin @』や『Apple TV』など、いわば黒歴史的なプロダクトも多数存在する。Appleの事を理解するのであれば、そういった部分も含めて研究が必要だろう。
Appleに対してプレゼンすることを目標にしたのはいいが、自分達はもっとAppleについて知らなくてはいけないのではないかという課題があがりました。
ただ、「未来の都市の一つの像を提案する」「学生にしか出来ないような、一見無駄かもしれない事をやってみる」という理念のもとに動き出したプロジェクトなので、次のような意見もありました。
- Appleについて知る必要は確かにあるが、Appleによりすぎると、新製品の提案みたいな形に成り下がってしまうので、それだと本来的に主軸として置いている「都市像の提案」からは離れてしまうと思う。
- このプロジェクトは研究活動としてやりたいからやっている。その目標がAppleへのプレゼン。その中でApple側から「おもしろいね」って言われたらいいけど、それはあくまで副次的なものに過ぎない。そういった中で、みんなにそれぞれ何かを得てもらいたいと考えているので、具体的に案が採用される事は視野にはない。
有明プロジェクトの段階では、「都市ありきでそこに企業を入れていく」形だったけど、iCItyとして独立させた段階で「都市とAppleの相互関係」みたいな物が成り立つ構造になったとは思う。
この危惧は当然だと思う。
あくまで「未来の都市像・ライフスタイルの提案」が基本ではあるので、ここを忘れてはいけない。その為にスタンスを確立されている必要があると感じました。
ただiCityには「Appleが都市をプロデュースする」というプロジェクトなので、基本スタンスを維持しながらAppleに歩み寄る必要があると同時に、自分達がAppleについて知らなすぎるという問題意識は共有できたと思います。
前回記事にも書かせていただきましたが、
Appleというのは、iPod・iPhone・iMac等々の何かしらのデバイスを買ってもらうことで、iTunesなどのプラットフォームやkeynoteなどのソフトウェアが使えるよ!というビジネスモデルの上に成り立っている。
という前提があると自分は考えています。それが所有せずに共有する「超共有」と相反するという事も前回記事でお伝えしました。
その考え自体に共感してくれる人がどれくらいいるのかはわかりませんが、Appleに対して考える必要性があると全体として認識できたので、プロジェクトとして確実に前進していると感じました。
Appleの動向については最近で言うと、
Tech Wave : Appleは封建時代の領主=米権利団体が一方的な契約内容公開
のような記事でも伝えられているように、
市場を縛っておきたいという意識が強まっていると感じることもできますし、
ちょっと警戒して動向を見守る必要があると思います。
今回はこんなところでしょうか。
今週土曜の3/20にもMTGは開催されるので、
それに対するレポートも順次配信していく予定です。よろしくお願いします。
それでは。
kamikami
お詫び
続けて、Kairiです。
公開できていない映像リポート、遅れまして申し訳ありません。
私生活がバタついてしまい、次回放送が差し迫ってしまったので、先にテキスト・リポートのみを配信することにしました。編集が終わり次第、アップいたします。
また、放送自体も電源問題や通信状況の悪さから途切れ途切れになってしまい、ご迷惑をおかけしました。
テキスト中継を行う、とも予告していたのですが、欲を出して2台使おうなんてしたために余計なトラブルが起きた感もあります…。
次回放送ではこれでもかというほど安定した方法をとろうと考えていますので、今度こそご期待下さい。
そして、肝心の次の放送に関しては、こちらのエントリーをご参照ください。