「いくぞ英雄王─────武器の貯蔵は十分か」
(Fate/stay night “Unlimited Blade Works”より)
むしろ全てのファンに向かって「金の貯蓄は十分か」と言い放つような、まさかの展開ですw
GIGAZINEによれば、劇場版「Fate/stay night」の公式サイトがオープンしたとのこと(「劇場版「Fate/stay night」のティザーサイトがオープン – GIGAZINE」より)。
TYPE-MOONの伝奇活劇ビジュアルノベル「Fate stay/night」 が映画化されるそうで、ティザーサイトがオープンしていました。「Fate stay/night」は2004年に18禁ゲームとして発売され、2007年には全年齢版が発売、2006年にはアニメ化もされているTYPE- MOONの人気作品の一つで、ファンにとって待望の映画化が現実になるようです。
詳細は以下から。
(2009年9月15日、続報エントリーを書きました。赤字斜線部分は変更のあった部分です。あらかじめご了承ください)
劇場版「Fate/stay night」公式サイト
早速公式サイトを覗いてみました。
私がGIGAZINEでこのニュースを読んだときは出先で、iPhoneから読んでサイトに飛んだんですが、残念ながらオールFlashのこのサイトを見ることができませんでした。
完全に余談ですが、見た目が派手なFlashサイトは正直ユーザビリティどうなんだ、と前々から思っています。ついでに言うと、家に帰ってiMacで見たら、私が大嫌いな“勝手にウィンドウサイズ変える”サイトだったので、危うくブチ切れるとこでしたw
さて、サイト自体は以下のような感じで、
まだなんにもコンテンツはありません。
下に小さくQRコードがあって、モバイルサイトもあるようですが、残念ながら私のiPhoneからは見られませんでした。
うるさいこと言うと、Flash使わなくても作れるサイトなので、今の段階だけでもHTML/CSS/javascriptで作っていただければよかったのですが。
さて、背景が“荒野に立つ無数の剣”ということで、明らかに第2ルート「Unlimited Blade Works」を意識してますね。このルートに沿ったシナリオなんでしょうか?
「Unlimited Blade Works」と言えば、主人公・衛宮士郎が自分の“理想”を突き通そうとする、本編中もっともアツいシナリオです。メインルートの「Fate」以上に“主人公らしい主人公”してくれるので、彼がお好きな方にはたまりませんね。…まぁ、私は彼のこと全然好きじゃないんですけど。
でもそうすると、どう考えても劇場映画の2時間枠には収まらない気がしてならないのですが……。またシリーズ物になるのはマジ勘弁な!と言いたいw
映画化に対する雑感
それにしても、「空の境界」を全章映画化、と聞いたときも正直耳を疑いましたが、今回の発表にも驚かされました。なぜなら、
2006年のテレビアニメではFateルート(メインルート)を中心としつつもゲームの3ルートすべてを合わせたようなストーリーで展開されました。(前出のGIGAZINEの記事より)
というように、既に一度アニメ化されていたからです。
私が「Fate」のストーリーを知ったのもこのアニメだったんですが、4月にBlu-ray BOXが発売され、正直「もういいだろw むしろいい加減にしろww」くらいに思っていたんです。が………いやはや、まさか映画化とはw
もちろん、ファンとしては嬉しい限りですし、なんだかんだ言って観に行くことは間違いないと思うんですが、そこまでこのお話を引っ張るかぁ…と。
確かに、06年のアニメは決して「最高の出来!」と賞賛できるようなモノではありません。簡略化が過ぎる、とかそういうことじゃなくて(というか映像作品としては当然あれぐらいカットする)、純粋に映像作品としての完成度(カットや動きの作り方・質)がそこまで高くない、と言う話です。
さらに、シナリオのベースとなった「Fate」ルートだけでは、この物語を語ることは絶対に出来ない、という点もあります。なんといってもストーリーの肝であり、人気なのは第2ルート「Unlimited Blade Works」なワケですし。
作り直したい、もっと多くの人にこの物語の深さ・素晴らしさを知ってもらいたい、という気持ちは十二分にわかります。
が、そもそも大元のゲーム「Fate/stay night」のリリースが2004年ですからね。
それから一体いくつの関連コンテンツがリリースされたんだ、と。セイバー役の川澄綾子に何度「問おう。貴方が私のマスターか」と言わせる気だ、と。5年以上も繰り返し「Fate」をリリースし続ける意味はなんだ、と。ぶっちゃけて言えば、一体いくら使わせる気だ、とw
まぁそれは冗談としても、この作品自体で、あるいは番外編といえる「Fate/hollow ataraxia」で、もしくは他の作品で、いつも「現実を生きろ」とメッセージを残してきたのは、他ならぬシナリオライターの奈須きのこ自身です。それに反して、1つの「幻想」たる物語に固執するような真似は(非常に勝手な言い分で申し訳ないんですが)あまりよろしくないような。
新たな物語で、やはり同じようなメッセージを紡ぎだすなら、奈須きのこのファンとしては大歓迎なんですけどねぇ。小説「DDD」の続きとか、いま放映中のアニメ「CANAAN」とか、TYPE-MOONの新作があるわけですから。
とはいえ、うだうだ言える立場にありませんから、1ファンとして素直に楽しみたいのが本音かもしれません。
それにもし「Unlimited Blade Works」のシナリオでやるんだとしたら、当ブログにて公開中の「The HUMAN」にも関わってきますしね。一度観に行かなくては。
今から公開が楽しみです。