昨日7日は誕生日でした。
@hatiとどっか出かけようぜという話になっていて、
三谷幸喜大先生の最新作がちょうどこの日に公開されるということで、
学校終わったあと、TOHOシネマズ錦糸町へ見に行くことにしました。
で、それがこの「ザ・マジックアワー」です。ストーリーはこんな感じ。
「命が惜しければ、五日以内に幻の殺し屋を見つけて来い!」
街を牛耳るボス・天塩(てしお)(西田敏行)の愛人・マリ(深津絵里)に手を出してしまった手下の備後(びんご)(妻夫木聡)。命の代償に伝説の殺し屋” デラ富樫(とがし)”を連れて来ると誓うが、期日が迫ってもデラは見つからない。窮地に陥った備後が取った苦肉の策は、映画監督のフリをして無名の俳優村 田大樹(たいき)(佐藤浩市)を雇い、殺し屋に仕立てあげることだった。
こうして、三流役者の村田は、まるで映画のセットのような不思議な港町、守加護へとやって来る。
映画の撮影だと思い込んでいる彼にとって、その街で起こることはすべて映画の中の出来事。ゴム製の拳銃片手に、本物のギャングたちと渡り合うことになる村田。誤解が誤解を呼び、やがて事態は誰もが予想しなかった方向へ……。
まったく先の読めない三谷渾身のオリジナル・ノンストップコメディが幕を開ける!その街で、すべてを映画の撮影だと信じ、伝説の殺し屋を演じ続ける<売れない俳優・村田>。
その俳優を本物の殺し屋だと勘違いし、雇ってしまう<暗黒街のボス・天塩>。
そして、自分の命を賭けて、2人の男をだまし通そうとする<しがないギャング・備後>。
果たして、<彼ら>と<彼らに巻き込まれていく人々>の運命は一体どうなるのか!?
まぁさすが三谷大先生。ホントに先が読めない。
ストーリーあるモノを撮ったことはありませんが、俺は映像制作をかじってます。
どんな時でも、伏線らしきモノを見つけ出し、分析し、
その次の展開を予想しながら作品を見ています。
特に三谷幸喜の作品は最後の最後でどんでん返しが待ってるので、
単純に映画を楽しむだけじゃなく、そういうトコも余すところなくチェックしてます。
しかしそれでも予想できない!
もうなんつーか全編通して「そこでそれを持ってくるか!」の連続。
最初から最後まで、絶対に観客にスキを見せない、完璧な脚本でした。
そしてそれを支える役者陣の配役/演技も素晴らしい!
主要人物の佐藤浩市・妻夫木聡・西田敏行はもちろん文句ナシ。
あの佐藤浩市のハッタリくさいカッコよさとか、
カッコいいようでどこか抜けてる感じがする妻夫木の魅力とか、
ああいう役やらせたら間違いなく日本一な西田敏行の演技力とか、
とにかく三谷作品の定番を今回もよく表現してくれました。
そして今回、絶対に注目して欲しいのは、綾瀬はるかと寺島進。
綾瀬はるかに関しては・・・まぁとにかく演技が下手なんだわww
しかしそれをなんと配役によって活かしきってしまうという妙手wwww
その演技の下手さが、若くて、青臭い感じの鹿間夏子役にピッタシ合うんですよ、これが。
といっても彼女の他の作品を見ていないので、
もしこれを「わざと」やっていたんだとしたら、ハンパない演技力ですが。
そして寺島進。この人、ホントに演技うまいなwww
最優秀助演男優賞とれるんじゃないかと思えるほど、一貫して素晴らしい演技でした。
見た目恐い。しかも迫力も恐い。そしていかにも「ワル」な感じ。
なのにどっか抜けてるからすんごい笑える。……これがギャップ萌え?<違
あとスクリーンのメインに映ってない時の演技ね。
他のキャストが映る画面の後ろや端でなんかやってる仕草が、もう、もう、完璧っ!!
それだけで笑いが取れるってどういうことですか、っていう話でwww
他にも、セットとか小道具とか、いいところはたくさんあるのですが、
それはぜひ、映画館でご自分の目でお確かめくだされ。
「ザ・マジックアワー」、オススメです。